大失恋をきっかけに、カナダへ。BARで運命の出会い。

 

_そんな中で、海外に行こうって思ったきっかけはなんだったの?

 

 あのね、振られたの(笑)。すっごい大失恋。本当に。ものすご~い痛い失恋をして、「わ、失恋ってこんなに辛いんだ」って、ごはんも食べられなくなったり。25、6の時かな。もう、なにもかもごちゃごちゃで、自分の中でず~っと悶々としてた。それで、「うわ~、わたし、このままでいいのか」って、「環境を変えたい!」って思って。振られた人がね、英語をしゃべれる人だったの。世界に通用するような。そんな人と一緒にいたから、「英語を話せたら、世界がこんなに広がるんだ」って思ってた。それと、自分は旅行も大好きで、よく海外にも行ってたんだよね。でも行くたびに、現地の人たちとちゃんとコミニケーション取れたら、もっと楽しくなるのに! っていうのもすごく感じた。

 

 友達とドバイに行った時に、砂漠を四駆で走るツアーがあってね、もうジェットコースターみたいですっごい楽しいんだけど、そこにいたのがオーストラリアから来たカップル2組でね、運転手さんとすごく楽しそうに話してるわけ。で、わたしと友達はポツーンなわけじゃん。同じ車の中で、わたし、英語話せたらもっとここに混ざれるのに! ってその時すごく思った。

 

_大失恋と英語がつながったんだね。

 

 いろんなことが重なったよね。昔から、自分の世界が狭いなっていうのはなんとなく感じてて。親も周りも医者しかいないし、違う世界を見てみたい、って思いながらも、自分から動くことはなかった。でも、その失恋をきっかけに、初めて自分で「海外行ってみよう」って決めたの。30前で結婚するつもりもなかったし、医者も辞めるつもりはなくて、じゃあ1年くらい、人生のバケーションだ! って。長い人生から考えたら、1年なんてめちゃめちゃ短いじゃん! って。

 

_どうしてカナダに決めたの?

 

 暑いとこが好きだから、最初はサンディエゴに行きたかったんだけど、エージェントとの人に「サンディエゴは、若い子たちがパーティーだ~!って来るような場所だから、窪田さんだとカナダのビクトリアがいいんじゃない?」って言われて。すごくウマの合う人だったから、ビクトリアに決めたの。

 また1年後に帰ってきて仕事復帰する予定だったから、病院の先生がリファレンスレターも書いてくれて、オブザーバーとして現地の病院見学とかできるようにしてくれたり。

 で、親は大反対。両親は鎖国的というか、とにかく日本大好きな人だから。なんで海外なんかに行く必要があるのかって。もう言い合いにつぐ言い合いだよね。でも、それを振り切って来た。

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_ビクトリアでの生活はどうだった?

 

 10ヶ月のつもりで来たんだよね。ホームステイの家族がインド系カナディアンで、シングルマザーと3姉妹、13歳、9歳、8歳の女の子たちでね。毎日その子たちと遊んで、英語は最初そこから学んだ。

 で、日本に帰る2ヶ月前に今の旦那さんに会ったの。BARでナンパされた(笑)! 彼、すっごい酔っ払ってて、初対面でいきなり「You will like me, you will be my wife」とか言っててさ、周りの人にも「This is my wife」と言って勝手に紹介されて、「キモっ!」とか思って。で、一緒にいた友達と、この店出よって、ほかのとこに行ったら追いかけてきたの。一応電話番号は交換して、でも彼はたまたまその日、バンクーバーから週末にビクトリアに来てたんだよね。「変な人! 名前も忘れちゃった」って、電話かかってきてもずっと無視してたの。でもふと、出てみようって思った時があって。話してみたらすっごいいい人で、会話も盛り上がって、「またビクトリアに遊びに行っていい?」って言うから、まあ、どうせ日本に帰るし、英語の勉強にもなるし、会ってみようかって、それくらい気持ちだったかな。けど会い始めて1ヶ月後くらいにはお互いにこの人だなっていうのがあって。じゃあ付き合おうって、最後の2週間くらい一緒に住んだ。

 

_よく日本に帰る決意ができたね!

 

 だってこれ以上いても何もすることないし、彼氏のためにダラダラするのもいやだったから。だったら一度日本に帰ってお金貯めて、また戻ってこようって。だから二人で一年後に戻ってくるって約束したの。帰ってからはとりあえず、めっちゃめちゃ働いて。

 

_じゃあ、彼がいなかったらバンクーバーには来てなかったかもね。

 

 そうだね、来てないかも。わたしの人生を変えてくれた人。

<<<次回は、Arisaちゃんが想う“海外で生きること”を語ります!>>>

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About The Author

Star☆tS 編集長 - 言葉の魔術師

兵庫県明石市生まれ。言葉のお仕事師。夢見がちなこども時代、激音と妄想まみれな思春期、販売・事務職など迷走OL時代を経て、大失恋をきっかけに晴れてコピーライターに。2007年、サンタモニカへ移住。2010年、バンクーバーへ移住。ブランディング、コピーライティング、インタビュー記事執筆などの他、絵本、小説、エッセイなど、アーティストとコラボした作品も創作中。最近ぐっときた言葉は「愛は光の速度の二乗」。 カナダ留学エージェンシー カウンセラー

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