第三回_野崎和子 Yoga Instructor の

“海外”と“挑戦”

「海外で挑戦したい、本当に好きなことを見つけたい!」という人に、伝えたいことは?

英語力は、自分の努力次第。日本でも、ベース作りはできる。最初から完璧にはいかないけど、すべてはステップのひとつ。続けていけば、必ず次があるし、気づいたら、行きたいところにたどり着けているはず。

 

_ワーキングホリデーは、大学卒業後に?

 

そうです。2年半、オーストラリアへ行きました。ワーホリ後は、学生ビザに切り替えて、留学エージェントで働いてました。

 

留学カウンセラーとして働いていた頃。留学フェアでタスマニア大学のお手伝い。サポート側に立つのが夢だったのでとても嬉しかったです!

留学カウンセラーとして働いていた頃。留学フェアでタスマニア大学のお手伝い。サポート側に立つのが夢だったのでとても嬉しかったです!

 

_短期留学や旅行とは違って、ワーホリ生活はどうでしたか?

 

誰も知っている人のいない、新しい、あったかい街がよかったので、ブリスベンを選びました。シェアハウスに暮らして、語学学校は10週間通ってから、ケンブリッジ英検を受けて。

 

_いろんな出会いがありましたか?

 

はい! いろんな国から、いろんな人が英語を勉強しに来るので、たくさん友達ができました。アジアからヨーロッパ、世界中に。そこで出会った友達に会いに、ヨーロッパやアジアをバックパックで旅行したんですが、みんな歓迎してくれて、宿をとらなくてもよかったくらい。

 

_シェアハウスはどうでしたか? カルチャーショックなどはなかった?

 

めちゃめちゃ楽しかったですよ! シェアハウスは英語の環境にしようと思っていたので、アジアやヨーロッパ、いろんな国の子がいて、文化があって、いいとこも悪いとこももちろんあったけど、カルチャーショックはなかったですね。お互いに譲り合い。そっちがそういう文化なら、自分もそれに慣れちゃえばいいや!って。我慢しないのがポイントかも。

 

オーストラリアのハウスメイト。1年住んでいたシェアハウスでは常にハウスメイトが入れ替わります。写真の全員がハウスメイト!今でも仲良し

オーストラリアのハウスメイト。1年住んでいたシェアハウスでは常にハウスメイトが入れ替わります。写真の全員がハウスメイト!今でも仲良し

 

_ワーホリが終わってからは、現地でお仕事を見つけて……。

 

日系の留学エージェントで働いてました。ただ、学校が終わってから、やりたい仕事を見つけるまで、3ヶ月かかりました。人のサポートが好きなので、日本人や海外の生徒のサポートをしたいと思ってたんですが、自分には何の経験もない。

海外は、日本と違って経験重視です。

 

_どうやって乗り切ったんですか?

 

日系のケータイ会社などで、ボランティア活動から始めて。レジュメも配りまくってましたが、なかなか先が見えない、お金も貯金もどんどん減っていく。不安だし大変だったけど、同じように仕事を探してたシェアメイトもいて、お互いにやっと仕事が決まった時は泣いて喜びました。

 

_モチベーションはどうやってキープしてたんですか?

 

 

アンテナを張って、やれるものはなんでも挑戦してみる。

職種限らず、なんでもアプライしました。間違えて全然希望じゃなかった、訪問販売のインタビューに行っちゃったりして。恥ずかしいけど、ぜんぶ、いい経験になったなと。なんでもやってみるっていうのは、大切。

 

_オーストラリアでいろんな出会い、いろんな体験をして。日本に帰ってからはどんな気持ちでしたか?

 

やっぱり旅行が好きなので、落ち着くまでに、いろんな場所を見てみたい!という気持ちがありました。なので、実家で暮らしながら、英会話講師の仕事をして一年間お金を貯めました。職場は半分ネイティヴなので、ある程度自由がきくし、帰国後の違和感は感じなかったですね。

 

_その後、旅に出たんですね。

 

はい、それからヨガのインストラクターを取りに、タイに行きました。タイで資格を取って、その後バックパックで、アジア、ヨーロッパを回って。

 

2015年、ヨガのティーチャートレーニング200時間修了!

2015年、ヨガのティーチャートレーニング200時間修了!

 

_どの国が印象的でしたか?

 

スペインのトマト祭りがハイライトだったんですが、すごかったです! もうトマトまみれ。死にそうだったけど、楽しかった!! 誰でも参加できるんですよ。チケットを買って、小さな街の小さなストリートに、2トントラックがトマト積んで走ってきて。もうみんなぎゅうぎゅう詰め、おしくらまんじゅうで、ロックコンサート並みなんです。お祭りで使うのは、食べられないトマトなんです。半分腐ってたり、固かったり。臭かったり。

で、当たるとけっこう痛い!(笑)

 

旅のハイライトはスペインでのトマト祭り。この後数日はトマト臭に悩まされました!

旅のハイライトはスペインでのトマト祭り。この後数日はトマト臭に悩まされました!

 

_強烈ですね!

 

一週間後に、トマトが髪の毛とか、耳の中から出てきたり、皮膚のなかに染み込んで、一回洗っただけでは取れない。2~3日は、トマト臭させてました。でも、いい思い出!

 

_その後は、いったん日本に?

 

はい。日本に帰国して、ワーホリビザを申請しまして。2015、11月にバンクーバーへ来ました。

 

_カナダは初めて? どんな印象でしたか?

 

バンクーバーは冬もあったかいって聞いてたのに、毎日雨か曇りだし、氷点下の時もあるし、「なんでこんなところに来ちゃったんだろう?」って、けっこう落ち込んでました。けど、最近は桜もきれいだし、慣れてきました。夏を楽しみに、生き延びてます(笑)。

 

_英語の勉強は、どうやって続けてきたの?

 

基礎はやっぱり、日本で勉強しました。海外に行ったから伸びたとは思ってないです。日本でオーストラリア人の友達とずっとチャットで話してたり、大学ではLanguage Exchangeしたり。カフェなんかで、ネイティヴの人と交流したり。大学自体、帰国子女が多い語学系だったので、その子達とは英語で話したり。

できるだけ英語環境を心がけていました。

 

_今でも、気をつけていることはありますか?

 

わからないことは流さずに、ちゃんと聞きます。覚えたいことはメモして。

新しい単語って、使わないと定着しないんですよ。

だから、学んだことはぜんぶ言ってみるようにしています。

 

オーストラリアで出会ったチーズフォンデュ仲間(笑)とスイスで3年ぶりに再会!

オーストラリアで出会ったチーズフォンデュ仲間(笑)とスイスで3年ぶりに再会!

 

海外で、自分自身に変化や成長はありましたか?

強く、たくましくなりました。たくさんの国の人と出会って、「いろんな生き方があっていい」って気づけた。いまでも壁にぶつかることはあるけど、「Be Hopey!」で。やってみないと、何も始まらない!

 

_英語を勉強して、海外で暮らしてみることで、大きく自分が変わってきたんですね。

 


バンクーバーでもたまたま、ヨガの仕事が見つかったけど、まさか英語でヨガを人前で教えるなんて考えたこともなかった。昔なら、「絶対無理、恥ずかしすぎる!」って思ってた。でも、オーストラリアでのリジェクションセラピーや、Youtubeの動画発信をやり始めて、自信というか、度胸はつきましたね。とはいっても、自分の中では、常に壁にぶつかってるんですよ。でも、自分をちょっとプッシュするようにしてるんです。

やってみないと、何も始まらないから。

 

お天気のいい日は、青空ヨガ!

_いろんな国で、いろんな文化や人と出会って、体験してきたことが大きいのかな?

 

そうですね。

海外にいると、いろんな生き方があるんだって、気づく。これが正しい正しくないとか、ないんですよね。

でも、日本にいると、けっこうみんなが同じパターンというか、就職して、働いて、年金もらって、まずプランを立てたがりますよね。でも、プラン通りにいくとは限らない。

いろんなこと、やりたいと思ったらやっとかないと、後悔する。

そう思って。

 

_日本にいて、海外に行ってみたいけど勇気がない、とか、何が本当にやりたいことなのかわからない、って悩んでる人に、伝えたいことはありますか?

 

自分も、同じことで悩んでたことがあるから。日本での仕事を辞めて、ヨガインストラクターの資格を取ったって、先生になるわけでもないし、本当は何がしたいかわからない。ずっと悩んでました。
でもある時、友達と話したら、

「なんでもやってみたらいいんだよ! ほんとうに好きか嫌いか、合うか合わないか、やってみないとわからない」

って言ってくれて。それは、その時の自分にとって、すごくいいアドバイスでした。

 

_なるほど。それで、バンクーバーに来て、オーガニックスーパーで働いて、ヨガインストラクターになって……って導かれているんですね。そうやって、好きなお仕事をしながらも、和子ちゃんが一番ワクワクすることって、なんですか?

 

 

オーガニックフードを食べてる時!

手作りのテンペサンドイッチ!

手作りのテンペサンドイッチ!

食べることも、料理することも、大好きなんです。だから、お店を通じて、Vegan Pudding .CoのSoraくんとかHiroちゃんとか、人とつながるのも、楽しい。

 

仕事を通じての出会いも楽しみのひとつ! ビーガンプディングのSoraさんが毎週プディグンをお店に届けてくれています。

仕事を通じての出会いも楽しみのひとつ! ビーガンプディングのSoraさんが毎週プディグンをお店に届けてくれています。

_ベジタリアンやビーガンに興味を持ち始めたのは、海外に来てから?

 

もともと、日本ではダイエットが目的で。学生のとき、いとこがローフードを初めて、実験台になったり。それ以降、ビーガン、ローフード、マクロビの教室に通ったりしてました。自分自身はビーガンではないけど、家では極力、ベジタリアンか、ビーガンを心がけています。

おやつもヘルシーに。キノア・オーツパンケーキ。

おやつもヘルシーに。キノア・オーツパンケーキ。

日本ではそこがちょっと息苦しかったし、難しかったですね。でもこっちだと、どのレストランでもカフェでも、いろんなオプションがあるから。

 

ベジキッシュ! お料理は大好き。

ベジキッシュ! お料理は大好き。

_バンクーバー生活は始まったばかりですが、そんな和子ちゃん、5年後の夢はなんですか?

 

もうちょっと自然に近いところに住んで、いろんな場所を見てみたい! ハワイとか、海のあるところに住みたい。海を見ると落ち着くんですよ。そこでヨガを教えたり、Youtube発信したり、オーガニックフードを食べたり、きっと今と変わってないけど、もっと成長した自分でありたいです。

 

IMG_7287

 

_Youtubeではどんなことを発信していきたいですか?

 

いろんなところに行くのが好きなので、新しい場所を紹介していきたい。自分のやってることを見て、共感できることがある人がいたら、その人の背中を押してあげたいですね。

 

実践してきた英語学習法などを動画配信中!

実践してきた英語学習法などを動画配信中!

 

_和子ちゃんが、心の支えにしている言葉は?

 

 

「Be Hopey」。「なんとかなるよ」!

アジアンブラムっていう僧侶のメッセージで、彼はオーストラリアのパースにあるモネストリーでYoutubeチャンネル持っていて、番組を発信しているんです。それを見たり、本もよく読んでいます。すごく心が落ち着くんです。仏教のトークなのに、いつもジョークばかりですごく面白いし、いつも元気をもらっています。

 

_それでも凹んじゃったときはどうしてる?

 

太陽を浴びるのが一番! 自然のなかだとホッとします。だから、バンクーバーの冬はつらかったけど、キツい時があって当然。最近は、悲しいときに、「元気にならなきゃ!」って自分を否定するともっと悲しくなるって気づいて。「悲しくてもいいんだよ」って、受け止めるのが大切。それが、今の課題。

 

仕事までは徒歩通勤。自然に触れる事が一番の楽しみです。

仕事までは徒歩通勤。自然に触れる事が一番の楽しみ。

 

_海外、楽しいですか?

 

 

海外、楽しいですよ! 視野が広がる。

もちろん人によって合う合わないがあるから、海外に来てみてから、「日本がやっぱりいい!」って気づくのもいいし、「ここが好き!」って住んじゃってももちろんいい。ただ、英語力はあって当たり前になるので、日本にいる時からしっかりと英語の勉強をすることをオススメします。完璧でなくてもいいので、相手を理解して、自分の意見をはっきり伝えられるレベルは必要です。先が見えなくても諦めずに、何事にも挑戦してみるのが大切だと思います!

 

_「海外で挑戦したい、本当に好きなことを見つけたい!」という人に、メッセージをお願いします。

 

 

海外で何かしたいなら、英語力はとにかく自分の努力次第。

日本でも、ベース作りはできるから。海外に来てからは、ステップバイステップ! 始めからなんでもできるわけじゃない。嫌なこともあるけど、それもステップのひとつ。こなしていけば、必ず次があるし、気づいたら、行きたいところにたどり着けているはず。それから、他人と自分を比べないこと。自分のペース、タイミングもある。後から振り返ってみたら、「遠回りしたけど、それもよかった。それがあるから、今の自分がある」って必ず思える。諦めずに、「Be Hopey」で!

 

_和子ちゃん自身、「Be Hopey」でいろんなことにチャレンジしてきて、今があるんだもんね。

 

わたし、全然チャレンジャーじゃなかったし、今でも怖いことはたくさんある。でも、やってくうちに変わっていくんです。やりたいことはなんでもやって、わかんなくても、とりあえずなんでもチャレンジしてみる。そうやって少しずつ、変わってこれた気がします。

 

_そんな和子ちゃんにとって、“挑戦”とは?

 

 

自分が心地よいと思う場所、コンフォートゾーンから抜け出すこと。

そこから一歩踏み出すことで、何かが変わる。やらなきゃ、変わらない。変わりたければ、やるしかない。やらないならそれでいいけど、変わらない。ぜんぶ、自分自身。自分次第。

 

第一回の記事「野崎和子〜海外で働く日本人が答える10の質問〜」を読む

第二回の記事「野崎和子 Yoga Instructor の“原点”と“ゼロ→イチポイント”」を読む

About The Author

Star☆tS 編集長 - 言葉の魔術師

兵庫県明石市生まれ。言葉のお仕事師。夢見がちなこども時代、激音と妄想まみれな思春期、販売・事務職など迷走OL時代を経て、大失恋をきっかけに晴れてコピーライターに。2007年、サンタモニカへ移住。2010年、バンクーバーへ移住。ブランディング、コピーライティング、インタビュー記事執筆などの他、絵本、小説、エッセイなど、アーティストとコラボした作品も創作中。最近ぐっときた言葉は「愛は光の速度の二乗」。 カナダ留学エージェンシー カウンセラー

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