第二回 野崎和子 Yoga Instructor の

“原点” と “ゼロ→イチポイント”

2015年はタイでのトレーニングから、日本で出会った彼とヨーロッパ9カ国をバックパック。写真はサントリーニにて。

2015年はタイでのトレーニングから、日本で出会った彼とヨーロッパ9カ国をバックパック。写真はサントリーニにて。

 

Q_「英語をもっと勉強しよう!」と思った最初のきっかけは?

A_初めての海外。ハンバーガー屋さんで英語が通じなくて、出てきたのがおもちゃ付きのKidsミール。すごく悔しくて、日本に帰国してから真剣に頑張りました。「次に戻った時は、絶対にもっと話したい!」って。

_世界各地での旅を経て、バンクーバーにやってきた和子ちゃん! Youtubeで動画発信したり、MeetUpを開催したり、いろんなカタチで活躍されています。今は具体的にどんなお仕事をしているの?

 

バンクーバーのオーガニックスーパーで働いています。興味のある商品を見つけて、生産者やサプライヤーと直接話したり、発注したり、キャッシャーでお客さんとお話ししたり、小さな店なので、自由になんでもやらせてもらえるのが楽しいんです。

仕事を通じての出会いも楽しみのひとつ! ビーガンプディングのSoraさんが毎週プディグンをお店に届けてくれています。

仕事を通じての出会いも楽しみのひとつ! ビーガンプディングのSoraさんが毎週プディグンをお店に届けてくれています。

_ベジ料理も大好きなんだよね。あと、ヨガインストラクターとしてもデビューしたとか?

 

4月から、週4回、ローカルのヨガスタジオで教えています。

 

_バンクーバーに来て、まだ半年くらいだよね? どうやってインストラクターのお仕事を見つけたの?

 

お店で働いてた時、たまたま閉店前にお客さんが入ってきたんですよ。わたし、お客さんとおしゃべりするのが好きなので、いつもみたいに話してたら、「ずっとこのお店来たいと思ってたんだけど、やっと来れたよ~! いつも教える途中に寄ろうとするんだけど」、って言ったので、「何を教えてるの?」って聞いたら、「ヨガ」って。「わたしもヨガのインストラクター資格持ってるよ!」って言ったら、「もうすぐ近くにオープンするヨガスタジオがあるから、興味があったら連絡してみたら?」って教えてくれて。

 

_じゃあ、たまたまお客さんが情報をくれたんだね!

 

そうなんです。でも詳しいことは自分でネットで調べて、すぐに連絡して、レジュメを送って、オーディションできるか聞いてみました。CPR(心肺蘇生法)の資格が必要だって言われたので、それもすぐに取って、次の週にオーディション。他の候補者と、交互に5分間のデモンストレーションクラスをして。で、合格しました。

 

_さらっと語ってるけど、行動力がすごいね! 日本ではヨガを教えてたの?

 

サブインストラクターはやってたけど、自分のクラスは初めてでした。もちろんオーディションも、緊張しましたよ! でも、いつもみたいに、「ちゃんと深く呼吸して、落ち着いてやれば大丈夫!」って。

 

_今日は初めてのヨガクラスで、インストラクターデビューだったそうですが、どうでしたか?

 

生徒さんもみんなローカルの人で、15人くらい来てくれたかな。もちろん、教えるのは英語です。スタジオが工事中だったり、音楽がよく響かなかったり、いろんなトラブルがあって、「オーマイガッ!」って、頭パニクっちゃいそうになりましたが……。でも、

ヨガで一番大事なのは、呼吸。深呼吸して、集中すれば大丈夫。

そう思って、やってたらあっという間に一時間経ってました。みんな、「よかったよ~」ってフィードバックくれて、うれしかったし、自分でもびっくりしました。

 

4月からオープンしたヨガスタジオで働かせていただく事になりました!スタジオでの初クラス終了後の写真。これからもっと成長していきます!

4月からオープンしたヨガスタジオで働かせていただく事になりました!スタジオでの初クラス終了後の写真。これからもっと成長していきます!

_バンクーバーはヨガ好きの人が多いから、どんな感想が返ってくるかきっとドキドキだったよね。もともとヨガに興味はあったの?

 

学生時代にかじってから、オーストラリアにワーホリ中にもよくやってました。ヨガは、誰でもできるところが、いいんです。自分は柔軟じゃないし、スポーツ音痴なんだけど、ヨガは、体動かすだけで気持ちいいし、実際に効果もちゃんと出てくる。瞑想的な部分もあるから、メンタルな部分も鍛えられる。人と比べない、自分のやれる範囲でベストを尽くせばいい、という考えが好きで続けてました。

 

_なるほど。インストラクターの資格は、どこで取ったの?

 

オーストラリアの後、日本で1年間働いて、その後旅にでようと思って。ヨガのインストラクターについては興味があったので、ずっと調べてて、タイでヨガのインストラクターを学べる場所があったので、そこに決めました。

 

2015年、ヨガのティーチャートレーニング200時間修了!

2015年、ヨガのティーチャートレーニング200時間修了!

_ヨガを初めてから、自分自身、変わったところはありますか?

 

まだまだ、探求中ですね。でも、自分のことを客観的に見れるようになった気がします。もちろん気持ちのアップダウンはあるし、毎日が練習。

マットから出ても、生活それ自体がヨガそのものなんです。

 

Q_海外でヨガを教えること、英語でのYoutube動画発信。今の“野崎和子”につながる“ゼロ→イチポイント”は?

A_人から拒絶されることを恐れず、自分の殻を破る。もっと強くなりたくてオーストラリアで始めた“あるセラピー”が、大きく自分を動かしてくれました。

 

_オーストラリアでの暮らしは、自分の生き方に変化を与えてくれた?

そうですね。オージーの自由さ、型にはまってないところを見て、

「いろんな生き方があるんだ!」って感じました。

日本に帰ったらきっと、「こうでなきゃいけない」とか「こういう仕事につかなきゃ」とか、いろんなプレッシャーがあると思って、「Rejection Therapy」っていうのを始めたんです。

 

_どういうセラピーだったの?

 

アメリカ人の起業家が始めた100日間のプロジェクトなんですが、毎日、「No」と言われることを目的に、人に何かを頼む。これをオーストラリアでやって、ビデオに撮って、Youtubeで発信したのが最初のきっかけです。

 

_それには、どういう効果があったの?

 

 

「拒絶されることに慣れる」=「他人にどう思われようと、自分のやりたいことをやる」ということ。自分の殻を破る、強くなる。

そういう風に生きたくて、始めたんです。

 

_ちなみに、「No」と言われるために、どんなことをしたの?

 

例えば、自分の持ってるマレーシアのお金をオーストラリアドルに替えてくれ、とか、絶対食べたくないような醜いおにぎりを作って、フードコートで誰かに「食べてくれない?」って聞いたりとか。すご~く恥ずかしいんですよ。でも、人って、人から拒絶されることを恐れるからこそ、一歩踏み出せない。拒絶されることや、失敗への怖れを克服するためのプロジェクトなんです。

 

_勇気を出して続けてたんだね! その中で、どんなことに気づきがありましたか?

 

絶対「No」と言われそうなことなのに、「Yes」が返ってきたり、意外と、やってみないとわからないこともあるんです。そういうシチュエーションを動画でシェアしてました。留学生たちも、「これを見て元気づけられた!」という反応があって。うれしかったですね。

 

_海外に来たら、いろんなことが「小さな挑戦」だもんね。そういう和子ちゃんの姿に、きっとみんな勇気づけられたんだろうね。

 

そうだといいなあ。それに、どんなに恥ずかしいことでも、やっているうちに、だんだん平気になってくるんですよ! そうしたら、たいていのことは怖じ気づかずにできるようになっちゃう。「いくぞ~~~!!」みたいな。

 

_そうやって躊躇せず、いつでもOPENでいられるハートの強さを身につけたからこそ、ヨガインストラクターのお仕事も見つかったのかもしれないよね。海外には、もともと興味があったの?

 

母が海外志向だったので、小さい頃からずっと興味はありました。中学校も、短期留学プログラムがあるところを選んで入学しました。

オーストラリアの姉妹校から交換留学生がやってきた時。

オーストラリアの姉妹校から交換留学生がやってきた時。

_初めての留学はどうでしたか?

 

2週間の短期留学だったんですが、初めてオーストラリアの地に着いた時、ものすごい感動がありました。

「夢が叶った!」

って。憧れの地、初めての海外。「ず~っと行きたいって思ってたのが、ここにある!」って、うれしくて。

 

_初海外のオーストラリア、どんな印象でしたか?

 

時間がゆったり流れてる感じがしました。土地が広い、風景が違う。すべてが新鮮でした。

 

_生活にはすぐ慣れたの?

 

ホームステイして、ホストシスターと一緒に現地の学校に通いました。すごく楽しかったけど、14歳で、初海外。自分ではもっと話せると思ってたのに、相手の言ってる理解はできても、恥ずかしくて、アウトプットができなかった。うまく返答できなかったり、話に割り込むのを遠慮して、何も言えなかったり。

 

_悔しい思いがあったんだね。

 

そうですね。例えば、ホストファミリーとマクドナルドに行って、ハンバーガーが欲しかったのに、発音が通じなくて、何回も言ったけど、しまいにはあきらめられて、で、出てきたのが、

おもちゃ付きのKidsミール。

英語が好きで、話したくていったのに、自分の言いたいことを伝えられずに帰ってきた。楽しかった一方で、悔しさも、大きかったですね。

 

_その悔しさをバネに、日本に帰ってきてからは、英語を改めて勉強したの?

 

はい。「次に戻る時はもっと話せるように、もっと頑張ろう!」って。ホストシスターとMSNのメッセンジャーチャットで毎日やりとりしてました。スラングとかも、スクリーンに書いてあるものを見て、「こういう風にいうんだ!」と学んで、実際に使ったり。

オーストラリアでできた友達。わざわざスイスからチーズフォンデュ用のチーズを送ってもらうスイス人たち。

オーストラリアでできた友達。わざわざスイスからチーズフォンデュ用のチーズを送ってもらうスイス人たち。

_それからは、留学や海外旅行はよく行ってたの?

 

短期ではちょこちょこ行ってました。高校卒業してからすぐ、2週間オーストラリアに、ホストシスターに会いに帰ったり、大学ではアジア旅行にも。台北、中国、タイ、マレーシア。旅が大好きなんです。いつも新しい土地を見て、感動したいって思っています。

マレーシアにて。学生時代、お金を貯めてはアジアに旅に出かけていた。

マレーシアにて。学生時代、お金を貯めてはアジアに旅に出かけていた。

 

 

<<<インタビュー後半では、和子ちゃんの“海外”と“挑戦”に迫ります!>>>

前回の記事「野崎和子〜海外で働く日本人が答える10の質問〜」を読む

 

About The Author

Star☆tS 編集長 - 言葉の魔術師

兵庫県明石市生まれ。言葉のお仕事師。夢見がちなこども時代、激音と妄想まみれな思春期、販売・事務職など迷走OL時代を経て、大失恋をきっかけに晴れてコピーライターに。2007年、サンタモニカへ移住。2010年、バンクーバーへ移住。ブランディング、コピーライティング、インタビュー記事執筆などの他、絵本、小説、エッセイなど、アーティストとコラボした作品も創作中。最近ぐっときた言葉は「愛は光の速度の二乗」。 カナダ留学エージェンシー カウンセラー

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