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©Mia Hairstylist (https://www.facebook.com/mia.hairstylist)


Q_どんな時でも人生を楽しんでいる久野さんの“原点”はどこから?

A_両親の離婚。お受験後の落ちこぼれ。でも、大好きなことがいつも自分をワクワク前進させた。

_まずは遅ればせながら、三冊目の著書『LIFE IS THE JOURNEY』読ませていただきました。久野さん人生の中に、私たちが生きるためのヒントがたくさん詰まっていて、めちゃめちゃ勇気をいただきました! 帯の「42歳、住所不定、無職。」これも強烈ですよね。
 ありがとう(笑)

 

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最新著書「LIFE IS THE JOURNEY〜きっと、すべてはつながる!〜」

 

_現在の肩書きは“ライフデザインプロデューサー”ということですが……。恋愛カウンセラーから、子供たちのダンススクールまで、幅広いですよね。

 

 活動としてはいろんなことをしていますが、僕と会ったり話をしたり、本を読んでもらう中で、「あ、そういう生き方もあるんだ」って、今までの自分の世界がすべてだと狭い視野の中で悩んでしまっているのを、「違う道もあるんだよ」っていうのを伝えていくのが今の自分の役割だと思っていて。

 もともと音楽プロデューサーの仕事を長くしていたので、アーティストを売り出すのと同じ感覚で、その人自身の魅力を引き出しながら、生き方をサポートするということを、今やってますね。

 

_18年間活躍された音楽業界での地位を手放して、“ライフデザインプロデューサー”としてご家族でカナダに移住される。その軌跡がこの本には書かれているわけですけれど、改めて、久野さんの“原点”が形成された幼少期のお話しをうかがいたいと思います。本の中では、小学校の頃にご両親が離婚されて、それを受け止めながら自分のやりたいことに没頭するという姿がとても印象的だったのですが……。その時に、自分は家族を大切にしようと決めたんですか?

 

 その時はまだ子供だったし、そこまでは考えてなかったと思うけど、結果的につながっていきますね。ただ高校の時にアメリカに行って、典型的な海外の仲のいい家族を見て影響を受けました。母親と高校生の息子がハグしたり、日本では見られない家族の光景だったから、自分もそういう家庭を築きたいなって意識したのはその時かな。

 家族でカナダに移住してきたのも、子供と親が家族としてしっかり一緒に過ごすっていうことを、自分が子供の頃にできなかったことを、できる限りやっていきたいっていう想いがあったから。どちらかというと自分のためなので、家族にとってはいい迷惑かもでしたが(笑)

 

_大人になっても、両親との関係で悩んでいる人は多いと思うのですが……。

 

 僕の場合、親と子供はどれだけ影響しあっても、結局別物なんだってある時から気づいたんですよね。親は親、自分は自分。それを小学校の時からなんとなく悟っていた。だから両親が離婚するという時は、逆に自分のことを自分でちゃんとやっていこうっていう感覚があった。その分、人より早く自立できたし、それがその後の自分の人生にものすごくプラスになってたりする。親がこうだったから、っていう風に、誰かのせいにすることはなかったし、チャンスを与えてくれたことに、むしろ感謝するようになってましたよね。

 

_普通だったらグレちゃってもおかしくないと思うんですが、久野さんは、“夢中なものに没頭する”という流れに乗っていますよね。その原動力はどこから?

 

 僕の場合は小学校で“お受験”入学した後に、先に落ちこぼれちゃったからというのもあるかな(笑)。だから勉強以外の場所、自分の好きなところにのめり込むようになった。

 親の離婚にネガティブにならなかったのも、好きなことがあったからなんだよね。いつもワクワクしてて、そっちが充実してるから、親のや学校のことに引っ張られずにすんだ。好きなことをやってる人が強いのは、そこなんだと思う。

 

プロレス好きが高じて、自ら名門・木口道場に入門

プロレス好きが高じて、自ら名門・木口道場に入門

 だから、好きなことがない人はまず少しでも自分のためにワクワクすること、笑顔になれることをするっていうのが一番大事だと思う。毎日の中でうまくいかない部分があっても、楽しくなれる場所があれば、ポジティブなエネルギーが自分を引っ張ってくれるから。

 

_それにしても、当時の久野さんの行動力はすごいですよね。小学校時代はプロレス好きが高じて自ら道場の門を叩き、、中学生時代にはヘヴィメタル好きが高じて単身アメリカに飛んじゃったり……。たいていは大人でも「これをやりたい!」って思っても不安や恐怖があってなかなかできなかったりすると思うんですが。

 

 ただ自分に正直なんだと思う。やりたいことをやる。楽しいからやる。誰かのためじゃなく、自分のために。それに、やった分だけ、引き出しは増える。やらないままだと、世界も狭いまま。その狭い視野の中でどうしようって思ってても、何も始まらない。だから、ただやってみること。その結果を成功/失敗と捉えるんじゃなくて、やってみることで次の道が増えるし、引き出しが広がっていく。

 

16歳、初めてのN.Y.。伝説のライブハウスCBGBの前で。

16歳、初めてのN.Y.。伝説のライブハウスCBGBの前で。

 何歳であろうと、世界を広げるのに自分の経験に勝るものはない、というのが僕の考え方。とりあえずやってみて面白いか面白くないかをまず自分が知ること。できるかできないかは、怖がる前にまずやってみればいい。そこから次を決める、っていうことを、すごく大事にしてる。

 

_なるほど。やってみること、結局はそれが一番の近道だと。

 

 やっぱり、まず自分自身で体感しないと。いくら人に言われても、実際に感じることはできないから。だからって、そんな大それたことをする必要はないんだよ。でもほんの一歩踏み出すだけで、見えてくる景色は変わってくる。

 

Q_今のご自身につながる“ゼロ→イチ”ポイントは、いつでしたか?

A_大好きな音楽のルーツを求めて単身アメリカへ。海外に出ることで、初めて日本人としての自分を意識した。

 

_小さな頃からワクワクすることの大切さを知っていた久野さんですが、“ゼロからイチ”、つまり実際に今の久野さんつながるポイントになった出来事はありますか?

 

 中学三年生のとき、初めて一人で行った海外旅行かな。大好きなヘヴィメタルのライブを見に(笑)。飛行機から、サンフランシスコにつく途中、大地が見えるでしょ。その時のワクワクを、いまだにすごい興奮として覚えてる。初めて、違う大陸、違う世界に入っていったっていうのを体で感じた瞬間だった。もう笑いが止まらなくて、ずっとにやけたままだった(笑)。

 

ヘヴィーメタルに夢中だった中学時代。憧れのバンドのライブを観にアメリカへ一人旅。

ヘヴィーメタルに夢中だった中学時代。憧れのバンドのライブを観にアメリカへ一人旅。

 

_それが高じて、高校時代にアメリカへ留学されるわけですが、実際に憧れの国に住んでみて、逆に日本の文化を意識したりは?

 

 海外に行くまでは、すごく外国かぶれしてたから(笑)。その時はもう、日本に戻ってこなくてもいいって思ってた。  
 でも実際にアメリカに住んでみて、やっぱりいい意味で、日本人としての自分のアイデンティティを初めて知ることになるんだよね。日本にいると「別に、日本なんていいや」って思うんだけど、海外に出ると、自分が“日本の小さな代表”になる。自分が思っている以上に、日本という国を意識させられた。
 学校に行くといろんな国の人がいて、「忍者ってまだいるのか」とか、大人に本気で聞かれたり。自分は東京で育ったから、東京のすごさをわかっているんだけど、大人でも行ったことがなければ、それをまったく知らない外国人もいっぱいいるっていうことが、ショックだったし、その現実が悔しかったですよね。

フロリダ留学時代

フロリダ留学時代

 

_そこで改めて、日本の文化を再確認したと。

 

 そうだね、初めて日本がすごくいい国なんだって思った。何でも揃っていて便利で快適だし、街はキレイでオーガナイズされていて、人も思いやりがあって、信用できる。

 

_「アメリカ最高!!もう帰らない!」って思っていたのが……。

 

 そうそう。実際行ってみたら、今と違ってインターネットもない時代だから、情報がまったく入らずですぐにホームシックになったし、それまでメタル少年だから日本の曲なんて全然興味もなかったのに、他の日本人留学生の子に借りて、サザンとかプリンセスプリンセスとか聴くようになって(笑)。急に歌詞が沁みるようになったりとか(笑)。結局、かぶれて洋楽聴いてるけど、感覚で聴いてるわけで。だから海外に住んでみて、歌詞がそのまま体に入ってくるっていうのは衝撃だったかも。

 

フロリダの高校を卒業

フロリダの高校を卒業

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<インタビュー後半では、久野さんの“海外”と“挑戦”に迫ります!>

About The Author

Star☆tS 編集長 - 言葉の魔術師

兵庫県明石市生まれ。言葉のお仕事師。夢見がちなこども時代、激音と妄想まみれな思春期、販売・事務職など迷走OL時代を経て、大失恋をきっかけに晴れてコピーライターに。2007年、サンタモニカへ移住。2010年、バンクーバーへ移住。ブランディング、コピーライティング、インタビュー記事執筆などの他、絵本、小説、エッセイなど、アーティストとコラボした作品も創作中。最近ぐっときた言葉は「愛は光の速度の二乗」。 カナダ留学エージェンシー カウンセラー

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