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鈴木まど佳-dancer〜海外で働く日本人が答える10の質問〜

1_お名前:会社名(もしくはフリーランス):職種を教えてください。

鈴木まど佳: ダンサー、ダンスインストラクター

2_あなたのお仕事について、具体的に教えて下さい。その中でも、いちばんワクワクすることは?

今はカナダのビクトリア、バンクーバーを拠点に「人種、性別、貧富、国籍に関わらず全ての人々が平等であるべき」という概念を持つ国際学校や、難民支援の国際機関NGOでダンスレッスンを受け持ったりしています。
日本人中高生がバンクーバーへ訪れた時のダンスプログラムを担当したり、美術館やカフェイベントで踊ったり、TEDxYouthにも出演しました。近々はビクトリアのマチョーズンという場所でダンススタジオオープンに向けて準備中です。
自分の表現で感動を与えることに真っ直ぐでいたいと思っています。ダンスを通して誰かに感動を生み出せた瞬間、踊ることが純粋に楽しいと思ってもらえた瞬間、そして本当の意味でその人自身のことを理解しようと思う気持ちが生まれた瞬間、そういう瞬間瞬間の中にワクワクした感情に近いものがあります。

3_日本では、どんなお仕事をしていましたか?

日本でもダンスインストラクターをしていました。下は3歳、上は65歳まで生徒がいました。ダンスだけじゃ食べていけなかった時はイベントカフェや事務仕事など、色々なバイトをしていたこともありました。

4_どうやって海外での仕事をスタートさせましたか?

3年前、ダンス発祥地と呼ばれるアフリカ・南米を中心に世界一周の旅に出ました。

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旅の途中、アフリカでの出逢い。ダンスパフォーマンスへの気づきも数えきれないほどあった

単刀直入に言ってしまえば、日本の教育システムや社会が自分には合わなかった。特に”世界進出しよう”という野望を抱いたわけではなく、むしろ日本を逃げるのかのように旅立ったことが一つのキッカケです。だから、個人的には”逃げることは悪いことじゃない”って思ってる。
でも、ただ旅をしたのではなく、”ダンスはなぜ生まれたのか” “人はなぜ踊るのか”というテーマを掲げ、踊りながら旅をしていました。訪れた国は約20カ国、一緒に踊った人の国籍は60カ国以上。その中でダンサーだけでなく、ダンススタジオのオーナーやダンスと表現のリサーチャーに出会い、仕事に繋がりました。
“あなたのダンスは素晴らしいわ”と全く見知らぬ人から仕事のオファーをいただくこともあります。自分が誰なのかという部分をより明確にさせてくれたのが日本ではない場所、でも地球の一部である”海外”でした。

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5_実際に使える英語を身につけるために、どんな方法が有効でしたか?

カナダに移住してからは2年ですが、来た当初は”楽しかった”すら英語で言えませんでした。
日常会話に少し慣れ始めた時、それでもまだわからないことが多く、バンクーバーにあるVectorという語学学校に4ヶ月通いました。
最初の1ヶ月めは毎日30センテンス覚えて文法を見直し、2ヶ月めは主に発音と瞬発力を鍛えました。最後の2ヶ月間は毎日40単語と5センテンスを覚え、シャドーイングやディクテーションを繰り返し、人前でのプレゼンテーションやスピーチの練習もしました。一日10時間以上勉強し、呪文のように英語を唱えていたと思います。
海外に住めば自然に英語ができるようになるというのは、ないです。努力をしないと喋れるようにはならない。シチュエーションをイメージしながら英語を何度も言い、そしてその場面ですぐに使えるようにしておくことが効果的だと個人的には思います。そしてそれをひたすらに続けること。

6_海外で働く中で、“壁”にぶつかることは? それを、どのように克服してきましたか?

カナダで生活し始めた時、それこそ本当に言語の壁があり、孤独な想いをしてきました。今でもそれは感じる時があります。
でもそういう時こそ、自分の感情に素直になっている時なので、発想力が豊かになれて自分のダンス作品に活かせる。

7_海外で働くとこで、自分がどう変わったと思いますか?

自分自身は気付かないうちに日々変わっていると思います。それが”海外にいるから”という理由なのかはわかりません。
変わらない根本的な想いは昔も今も混在していると思いますが、10代から20代にかけても変わっていったし、日本語を話す自分と英語を話す自分も違うと思います。
日々を生きるなかで何も変わらない日常に見えても毎日変化がある。自分の在り方や周りにいる人、そして自分のダンスも含めて、影響を与えたり与えられたりしながら。
何がどう変わったのかを説明する相応しい言葉が見つけられないですが、昨日と今日を見比べても、毎日違う自分がそこにいると思う。

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カナダ、ビクトリアのカレッジにてダンスレッスン

 

8_海外で働くことの醍醐味は、何ですか?

価値観や文化、言語が全く違う人たちと出会えることで、自分の価値観が常に壊され新しくなれること。あと、いつも旅をしている気持ちになれること。

9_海外で生き抜くための “仕事の流儀”を教えてください。

自分なりの”こだわり”を持つこと。

10_これから、挑戦していきたいことはなんですか?

ダンサーだけじゃなく様々なアーティストと一つの作品やストーリーを作ってみたい。ビートボクサー、作曲家、フォトグラファー、芸術家、詩人、書道家など。それぞれの個性を活かしつつ、かつ表現者として、楽しいだけじゃなく、より深い部分で魅せていきたい。<
あと、オープン準備中のダンススタジオを突飛なものに仕上げたい!

最後に_海外で働きたいと思っている人に、メッセージをお願いします。

好きなことで好きな場所でお金をいただけるようになるまでの努力や感情は、他人には見えにくい。だからこそ、努力して叶えた分、得た喜びは大きい。何をすれば絶対夢が叶うという法則なんてないけど、自分のしたいことを貫くのが一番いい。

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カナダ、バンクーバーにて

 

鈴木まど佳さんの、働く一日のスケジュール

8:40 起床、朝食

9:00 メール、SNSチェック、英単語や英文勉強

10:00 各レッスンで使う音楽編集、振り付け確認

11:00 プライベートダンスレッスン

12:00 昼食 (学校寮のカフェテリアか自分の家、もしくは近所のお気に入りのPilgrim Cafe)

13:00  掃除、洗濯

14:00 ミーティングか自由時間か生徒とおしゃべり、または国際問題のプレゼンテーションに参加

15:00 家を出発

15:30 キッズダンスレッスン

キッズの創造力やエネルギーにはインスパイアされっぱなし!

カナダのキッズたちの創造力やエネルギーには、インスパイアされっぱなし!

16:30 次作品の音楽、振り付け制作

18:00 帰宅、夕食(学校寮のカフェテリアか、自分で日本食を作る、先生たちとミーティングなど)

19:00 カレッジでダンスレッスン

20:00 入浴

21:00 やり残した発表会の準備、ダンス映像作り

22:00 自由時間  (英語勉強、Youtube、ネットサーフィン、パートナーとお喋り)

24:30 就寝

 

鈴木まど佳 profile

なぜダンスが生まれたか?人はなぜ踊るのか?を探求しにダンス発祥地と呼ばれるアフリカ・南米を中心とした世界一周の旅に出る。訪れた国は約20カ国、一緒に踊った人の国籍は60カ国以上。世界一周帰国後、カンボジア政府認定事業イベントにダンサー出演。レゲエの神様ボブマーリーの孫娘ドニーシャに革命的なダンスと言われ、様々なアーティストとの共演やTEDxYouth in Vancouerにダンサー出演。その他、The Black Eyed Peas Experienceモーションキャプチャーダンサーや洋上パフォーマンスコンテストにてベストパフォーマンス賞受賞、カンボジアアジアコレクション出演。最近ではカナダにて最も記憶に残るパフォーマンス賞 受賞。

Website http://dqwcedaisuki.wixsite.com/dancermadoka

Blog http://dancermadoka.hatenablog.com/

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About The Author

Star☆tS 編集長 - 言葉の魔術師

兵庫県明石市生まれ。言葉のお仕事師。夢見がちなこども時代、激音と妄想まみれな思春期、販売・事務職など迷走OL時代を経て、大失恋をきっかけに晴れてコピーライターに。2007年、サンタモニカへ移住。2010年、バンクーバーへ移住。ブランディング、コピーライティング、インタビュー記事執筆などの他、絵本、小説、エッセイなど、アーティストとコラボした作品も創作中。最近ぐっときた言葉は「愛は光の速度の二乗」。 カナダ留学エージェンシー カウンセラー

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