今回はわたしが暮らすカナダの特産品、メープルシロップのおはなし。

 

本物のピュアメープルシロップを初めて自分で買ってみたのはほんの数年前、カナダにやってきてからのこと。

さすが全世界で生産第1位を誇るだけあって、どこのスーパーでもずらりといろんなブランドのものが揃っています。

カナダといっても、生産されるのはケベック州など南東部の一部の地域に限られるので、わたしの住むバンクーバーにやってくるまでには輸送費もかかるのでしょう、意外とお高いのでちょっと贅沢なイメージですが。

どっちもステキ?メープルフレーバーシロップとピュアメープルシロップ

それまでメープルフレーバーシロップの味しか知らなかったわたしは、あの独特な香ばしさに慣らされていて本物の良さがわかりませんでした。

メープルシロップといえばパンケーキ。

甘いお菓子を作る時にだけ使うものだと思い込んでいたのは、フレーバーシロップのあの”いい香り”の主張が強かったから。

フレーバーシロップは、コーンシロップなどの甘味料に着色料や保存料などいろいろ入っていて、低価格なのにメープル風味が味わえるとってもステキな商品。

でも一度本物の味を覚えてしまうと、あの”いい香り”を不自然に感じてしまうんですね~。

ピュアメープルシロップはとってもシンプルなのに、その中になんと240種類ものアロマとフレーバーが含まれているそうです。かなりの数ですけど、きっとどれもお互い邪魔しないように仲良く混ざり合って、深いのにすっきりした甘みを演出しているのでしょうね。

どうりで和食との相性も抜群なわけです。

私はよく味噌や醤油と合わせて使っています。

あっさりしがちなビーガン料理に深みをプラスしてくれるステキなピュアメープルシロップ。

ビーガンに不足しがちなミネラルもバランス良く豊富に含まれていて更にステキです。

メープルシロップは本当にビーガン?

「おたくのプリンに使われてるメープルシロップは本当にビーガンですか?」

ビーガンプリン屋での仕事中に、通りがかりの人からこんな質問を受けたことがあります。

意表をつかれすぎた質問にわたしはポカ~ンッと狼狽えるばかり。

ビーガンじゃないピュアメープルシロップなんてあるはずないじゃん!と思いながら、でもその質問にきちんと答えられなかった自分が悔しくてその夜いろいろ調べてみました。

すると出てきました!

その昔、伝統的な製法ではシロップを煮詰める段階でラードを少量加えていたのだとか。今ではそれに取って代わりベジタブルオイルがごく少量使われているようですが、昔の製法をまだ続けているところもわずかですが存在するようです。

なるほど、通りがかりのあの人はこのことを気にかけていたのか!と納得。

世界的に見てビーガンカルチャーの中心地とも言えるバンクーバーには、ビーガンに対する意識の高い人がたくさん住んでいます。わたしはゆるゆる気まぐれビーガンだけれども、もっとたくさん学ばなくてはっ!と思った出来事でした。

メープルシロップたっぷり!ビーガン黒酢の酢豚風炒め

今回は、ウィートグルテンが主原料の”SEITAN”を使用して酢豚風の炒め物を作ってみました。

ピュアメープルシロップを加えることで照りとコクがグンと増します。酸味には、白砂糖不使用の中国の黒酢を選びました。メープルシロップは酢の酸味をまろやかにする効果もあるので相性ピッタリ!

こちらの一品は次回4月のポエムナイトでお出しする予定です。

詳細は Facebookの ”poemdrois only” でご覧になれます。

About The Author

Hiro
Vegan Chef

2007年より4年半、夫のソラとバックパックでアジア、ヨーロッパを放浪。ソラがビーガンになったことを機にビーガン料理を日々研究するように。2012年にバンクーバーへ移住。ベジタリアンレストランのキッチンで3年働いたのち、2015年よりソラと共 にVegan Pudding & Co. を立ち上げる。調味料など1から創作することを得意とし、詩人ソラの朗読会をはじめ各種イベントなどでも料理の腕をふるう。

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