あなたの今の生活があと1ヶ月で終わるとしたら Miwa 2016年11月30日 今年の7月、1年半ぶりのバンクーバーに夫婦で訪れました。 もともと、12年近くも住んだ大好きな街なのですが、「こんなにいいところだっけ?」と毎日びっくりしてしまうほど、感動の連続でした。 今思えば、「10日間」という限られた滞在だったからこそ、愛しく味わえたのだと思います。 そんなことを考えていたら、以前、バンクーバーでカウンセリングを担当していた日本人留学生のRさんを思い出しました。 1年の予定の留学が、半分過ぎていた彼女にはこんな悩みがありました。 「学校もホームステイもマンネリ化してきた気がします…」 私はRさんにこんな質問を投げかけました。 「もしRさんの留学生活が、1ヶ月後に終わるとしたら、どう過ごす?しかも、その後日本の法律が変わって、2度とカナダには戻れないとしたら?今の友達にも先生にも、ホストファミリーにも、再開できないとしたら?」 メモに「私の留学生活は、xxxx年x月x日(1ヶ月後)までです」と書いてもらいました。そのメモを部屋の壁に貼って過ごしてもらったのです。 1ヶ月後カウンセリングに来たRさんは、目の輝きが違っていました。 「限られた留学生活だと思ったら、すべてがかけがえないものに感じました…。ホストファミリーとは、あまり話していませんでしたが、こちらから挨拶して、会話が増えました。友達一人一人が大切に感じられます。授業はめちゃくちゃ集中して、質問もたくさんするようになりました…!」 お話を聞きながら驚きました。Rさんの目には涙が浮かんでいたのです。 「カナダに来られたことに、心から、感謝しています…」 この後Rさんの英語力は見違えるように伸びました。残り半年のバンクーバー生活を文字通り満喫して、大きく成長して帰国されました。 私たちは、今の生活が、永遠に続くと思ってしまいがち。人の心は変化に抵抗しますから、今のままが続くと思いたいのです。でも、そうではないのです。 すべては変化しています。あなたも、私も、周りの世界も、刻一刻。今と全く同じ瞬間は、どれだけ頑張っても、いくらお金を積んでも、絶対に戻ってこないのです。それだけ、貴重なもの。 だから、ぜひ、今この時を味わいましょう。辛い時、逃げたい時こそ、その感情を、思い切り感じ尽くしましょう。 きっと、その中に、今のあなたにしか見つけられない宝が見つかるはずです。