バンクーバーの秋は美しい。

わざわざ山に行かなくとも、街のいたる所で秋を感じることができる。

実際、私の住むアパートから一歩外に出ただけで、建物に面する8thアベニューは視界のとどく限りどこまでも赤と黄色で彩られている。

美しい紅葉の季節がやってくると、長野の松本を思い出す。

結婚するとすぐに”3年”という期限を決めて東京から移り住んだソラの実家。

その間に目標金額を貯めて旅に出ようと決めていた。

最初の年、新潟の広大な平野のど真ん中で生まれ育ったわたしは、山に囲まれた松本での生活を少し息苦しいと感じていた。

2年目、預金通帳の示す数字は目標にはほど遠く。旅の夢はほとんど諦めかけていた。

3年目、奇跡でもなんでもないけれど、資金は目標金額に達した。

いよいよ夢が現実になるという興奮と同時に、旅のことは忘れてここにずっといたいと思うくらい、もうわたしは松本での暮らしを愛していた。

3年で築きあげたこの思いを置いて去るのは少し切なかった。

でもわたしたちは、旅にでた。

4年半かけていくつもいくつも国を渡り歩いた。

そして旅の最後の最後に辿り着いたバンクーバーは、松本に似ている。

ビーガンアレンジも簡単な昔ながらのスナック、おやき

今回ご紹介するのは長野県の名物「おやき」です。

わたしにとって秋の行楽には欠かせない楽しみのひとつでした。

松本からドライブがてら県内の道の駅に立ち寄ると必ず目にするおやき。

その昔、田舎のおかあさんが残り物のおかずなどを生地に包んで焼いて農作業の合間のおやつにしたり、保存食にしたりと重宝していたようです。

地域によって、使う粉や調理の仕方が違うので、何種類もの味が楽しめます。

定番の具は、なす味噌、野沢菜炒め、かぼちゃ、きんぴらごぼうなど。

今回は冷蔵庫の残り物で作ったなす味噌もどきを、中力粉と熱湯、塩のみでこねたシンプルな生地に包んでみました。

どんなレシピでも生地だけは植物性なのでビーガンアレンジの可能性も無限です。

img_2400

餃子と同じように両面焦げ目がつくまで焼いた後、水を加えて蒸し焼きにしたら出来上がり。

img_2403

本当に簡単!

出来上がったおやきを持ってハイキングに出掛けるのもよし、暖かくした部屋でおいしいお茶と頂くのもよし。秋の楽しい時間のお供にぜひおすすめです。

img_2395

ビーガンおやきは、次回11月のポエムナイトでお出しする予定です。

詳細は Facebookの ”poemdrois only” または ”高山 宙丸のポエムナイト” でご覧になれます。

About The Author

Hiro
Vegan Chef

2007年より4年半、夫のソラとバックパックでアジア、ヨーロッパを放浪。ソラがビーガンになったことを機にビーガン料理を日々研究するように。2012年にバンクーバーへ移住。ベジタリアンレストランのキッチンで3年働いたのち、2015年よりソラと共 にVegan Pudding & Co. を立ち上げる。調味料など1から創作することを得意とし、詩人ソラの朗読会をはじめ各種イベントなどでも料理の腕をふるう。

Related Posts