旅路で出逢った未知と、新しい自分

バックパッカーの友人に触発され、一人旅に出たのは大学2年の時。

タイ、ベトナム、ラオス、カンボジア。一ヶ月半、彷徨った。何にも縛られず、新しいものと出逢う日々。

その瞬間ごとに、塗り替えられていく自分。すべてが刺激的だった。

 

帰国して大学に戻り、将来を考えた。大学院の研究室で学ぶことも選択肢の一つだったが、教授にこう言われた。

「一度社会に出た方が、ひとは強くなる。哲学もそうだ。リアルに強くなれ」。自分を、そして自分の内に息づく哲学を深めたい。

卒業後は、旅に出ると決めた。

 

長野の実家へ帰り、3年間、塾の講師をしながら旅の資金を貯めた。そして2007年、旅は始まった。

 

アジア各国から、オーストラリア、ニュージーランド、ヨーロッパまで。

様々な国を渡り歩きながらも、詩を書き続けた。その土地土地で、生まれる言葉が違う。

特にインドでは、目に入る風景のすべてが詩そのものだった。

ガンジス川のほとりに佇む白塗りのサドゥ。彼らの目線の先にあるものは何なのか。

それを探すようにして、言葉を綴った。

 

オーストラリアではヨガと出逢い、さらにビーガンとしての生き方を発見した。

動物性食品は一切摂らず、革製品なども身につけない。

健康、環境、人生観、理由はいろいろあったが、何よりも「自分が楽しいから」そう生きようと決めた。

 

レストランでの仕事を始めたのもその頃。キッチンに立つのは楽しかった。

しかし一方で、自分では一切食べないものを調理し、客に出すことへの葛藤は常にあった。

「ベジタリアンの店で働きたい…」。

そんな気持ちもあり、2011年、食文化の懐が深いバンクーバーへの移住を決めた。

 

次回へ続く... 前回のストーリーを読む...

About The Author

Star☆tS 編集長 - 言葉の魔術師

兵庫県明石市生まれ。言葉のお仕事師。夢見がちなこども時代、激音と妄想まみれな思春期、販売・事務職など迷走OL時代を経て、大失恋をきっかけに晴れてコピーライターに。2007年、サンタモニカへ移住。2010年、バンクーバーへ移住。ブランディング、コピーライティング、インタビュー記事執筆などの他、絵本、小説、エッセイなど、アーティストとコラボした作品も創作中。最近ぐっときた言葉は「愛は光の速度の二乗」。 カナダ留学エージェンシー カウンセラー

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